実はあの会社も合同会社(LLC)
LLCは、誕生してからまだ日が浅い会社形態ですので、株式会社と比べて社会的認知度がまだまだ低いことは否めません。しかし、普段利用したり、CMなどでよく見かける企業が実はLLCだったりするのです!
代表的なものを挙げてみると…。女性の方ならよくご存知かと思いますが、化粧品やマスカラで有名な「マックスファクター」…もともとは株式会社でしたが、今は「P&Gマックスファクター合同会社」となっています。
さらに、航空会社としては日本を代表する会社で、全国各地でホテルを経営している全日空は、世界的なホテルチェーングループであるインターコンチネンタルと、「IHG・ANAホテルズグループ合同会社」を立ち上げています。
LLCは、こじんまりと事業を始めるための会社形態であるというイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、「P&Gマックスファクター合同会社」においては資本金4億円、「IHG・ANAホテルズグループ合同会社」においては資本金8億3,000万円と非常に大規模なものです。
これらの大企業が、株式会社ではなくあえて合同会社を設立するのは、会社の重要事項を決定するにあたって、株主総会や取締役会といった所定の手続を踏まなくてもよいというLLCの柔軟性が理由のひとつだと考えられます。
また、株式会社の場合は、資本金が5億円以上である大会社に関しては、監査役会及び会計監査人の設置の義務(公開会社でない場合は会計監査役の設置義務)や、一定の場合には連結計算書類の作成義務が課される、などの制限がありますが、合同会社の場合は資本金がいくらであってもこのような制限はありません。
機関設計が自由であり、会社の運営に関しても比較的自由が認められているLLCは、今後ますます増えていくことが予想されます。もしかすると近い将来、以前の有限会社のように、株式会社と並ぶ知名度になるかもしれませんね。


